東京鳩居堂 銀座本店 「香 花の香り」【第2回中央区推奨土産品】
鳩居堂の香「花の香り」は、「花束を手向けるように」

第2回中央区推奨土産品に認定された香「花の香り」は、「花束を手向けるように」というコンセプトで開発されました。
家に仏壇や仏間がないため、お供えの定番である伽羅、沈香、白檀などの天然香木とは違った、やさしい香りをお求めの若い世代のお客様からの声に応えたもので、「さくら」「ろうず」「てふてふ」「らべんだー」「すずらん」という5種類の線香の組合せです(税込5,500円)。
それぞれの香りは、その花の香りを再現するのではなく、その花そのものをイメージしてつくられました。例えば「さくら」の場合、桜の花や葉に含まれる芳香化合物クマリンの香り(あの桜餅の香り)ではなく、高潔で優美な桜の花のイメージを香りで表現。
「てふてふ」については、蝶が舞う花のイメージでブレンドされた、鳩居堂ならではの香りとなっています。
鳩居堂は、「日本の伝統を守り育てる」

今回のブログ記事のために、東京鳩居堂営業部の田村康弘部長を訪ね、取材させていただきました。
毎日のお祈りだけでなく、趣味の部屋焚き香としても使える香「花の香り」は、2017年の発売以来、その上品で柔らかい香りが贈答品としてお買い求めのお客様を中心にたいへん好評とのこと。確かに、典型的なお線香の香りが苦手な方や、焚き馴れない方にも使いやすく、贈られる人を選ばない香です。
また、香「花の香り」は、「日本の伝統文化を守り育てる」という鳩居堂の理念から生まれたものとのことでした。「守り育てる」の「育てる」とは、日本の伝統文化が新しい時代の新しいお客様のニーズに応えていくための工夫と努力を怠らないこと。これは1663(寛文3)年に京都で薬種商として創業以来の、鳩居堂のDNAといえるかもしれません。
鳩居堂は1700(元禄13)年代に入って、薬種と原料が共通することから、香の製造を始めました。また、薬種原料の輸入先である中国から書画用品を輸入するだけでなく、1789(寛政元)年頃から独自に製造した筆と墨を販売。
その独特の製筆技術でつくられた筆は、当時の文人墨客からの要望を受けて改良を重ね、中国製をしのぐと高く評されていたようです。
1877(明治10)年には三条実美公から、平安朝に生まれた一子相伝の「宮中御用の合せ香」の秘方が伝授され、3年後の1880(明治13)年、宮中の御用を勤める必要から東京に進出。銀座尾張町(現在の中央区銀座5丁目)に東京出張所(現在の東京鳩居堂)を開設しました。

ちなみに、第1回中央区推奨土産品に認定された一筆箋「銀座」も、鳩居堂らしいオリジナル商品といえるでしょう(税込418円)。
新旧の銀座を描いた上品なデザインに、日本の伝統文化を育みながら次世代へ繋ぐ、鳩居堂の理念が表現されていると思います。
インフォメーション
| 社名 | 東京鳩居堂 銀座本店 |
|---|---|
| 住所 | 東京都中央区銀座5-7-4 |
| 電話番号 | 03-3571-4429 |
| 営業時間 | 11:00〜19:00 |
| 休業日 | 不定休 |
| サイトURL | |
| ブログ執筆者(中央区観光協会特派員) | はじめ |