銀座テーラー本店 「銀座テーラー社製 フルオーダースーツ」【第2回中央区推奨土産品】
90年の歴史が紡ぐ、品格を映し、相手を想う装い

銀座の地で90年以上にわたり、日本のオーダースーツ文化を牽引してきた老舗、銀座テーラー。
皇室や政財界の要人、アーティストなど、数多くの著名人に支持されてきました。その歩みは、日本の服作りの歴史と重なります。
本記事では、同社が受け継いできた卓越した職人技術と最高峰のフルオーダースーツの魅力に迫ります。
1935年創業、銀座の伝統を受け継ぐ誇り

銀座テーラーは1935年(昭和10年)に創業し、戦後の復興期から現代に至るまで、着る人の品格を引き出す服作りを続けてきました。
同社の最大の特徴は、分業や外注が主流となった現在も、東京・銀座の本社ビル内にアトリエを構え、熟練の職人が一着ずつ丁寧に縫い上げるスタイルを守り続けている点にあります。
一方で、この体制を支える職人の高齢化は、業界全体が抱える大きな課題でもあります。
そこで銀座テーラーは2006年に「日本テーラー技術学院」を開校し、現役の職人が直接技術を伝える仕組みを構築しました。
ここで育った職人たちは現在、アトリエで活躍するとともに、その技術を次世代へと受け継いでいます。
「丸縫い」が生む至高のフルオーダー

銀座テーラーのフルオーダースーツにおける最大の特徴は、分業制をとらず、一人の技術者がすべての工程を一貫して担当する「丸縫い」という製作手法にあります。この手法は現在極めて希少であり、膨大な手間と時間を要するため、年間で製作できる数は300着が上限とされています。
フルオーダーのプロセスは、お客様との綿密なコミュニケーションから始まります。
受注・仮縫い・納品という計3回のご来店を基本とし、お客様の要望や体の個性を深く理解します。そして、裁断士が立ち会い、お客様特有の姿勢や体の歪みを考慮して個別のパターン(型紙)を作成します。
生地には上質なウールを中心に、カシミアやビキューナなどの高級・最高級素材も取り入れています。
手縫いの技術を駆使して仕立てられたスーツは、既製品では決して得られない、自身の体に適した、体を最も美しく見せるフィット感を実現します。
これらの受注から納期までは最短で2ヶ月程度。時期によって変わります。
このように精巧に手をかけて作られた服は、体型が変わっても修理しながら長く愛用することができ、ときにはお父様の形見として子へと受け継がれることもあります。自分たちが仕立てた服が、着る人に長く愛され続けること。それが、作り手にとって何より大きな誇りとなっています。

時代に寄り添う革新―レディース展開とセカンドブランド
伝統を重んじる一方で、銀座テーラーは時代の変化を捉えた革新も続けています。
ビジネス環境や働き方の変化を背景に近年特に注目を集めているのが、女性のための仕立てです。かつては男性中心だったオーダースーツの世界で、働く女性たちが「自分らしく、自信を持って装える一着」を求める声に応え、コロナ禍を経て本格的な展開が始まりました。
特に、エレガントさと力強さを兼ね備えたピークドラペル(下襟の先端が上向きに"尖った"デザイン)のダブルスーツは、多くの女性経営者や管理職から支持されています。
また、より幅広い層にオーダーの良さを伝えるため、セカンドブランド「GinzaTailor CLOTHO(クロト)」も展開しています。こちらは、長年蓄積された何万人もの顧客データを基にした「マスターパターン」―多くの体型に自然になじむよう設計された、基準となる型紙―を活用し、外部の国内工場と連携することで、高品質ながらもリーズナブルな価格を実現しています。
服を仕立てる喜びが、人生をポジティブに変える
服は自己表現の一つであり、装いはその人の在り方や姿勢を映し出すもの、そして相手への敬意を示すもの――銀座テーラーはそう考えています。だからこそ、特に若年層に向けて、人生の節目に「こだわってオーダーした一着」を持つことの意義を伝えてきました。
仕立ての良い服を身にまとうことで生まれる自信は、行動や意識を変え、仕事やプライベートにも前向きな影響を与えます。そして、その人自身の可能性を大きく広げていきます。
銀座テーラーの役割は、その変化の出発点となる一着を仕立てることです。お客様のこだわりと職人の情熱が交差するアトリエとして、「最高の自分」を引き出せる服を、今日も創り続けています。
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こうした服作りへの思いをより多くの人に伝えるため、銀座テーラーは現在、ウェブやSNSを通じた情報発信にも力を入れています。
これらの一つひとつの取組みが、国内外の方々との新たな出会いへとつながっていく――取材を通して、そんな確かな広がりを感じました。
インフォメーション
| 社名 | 銀座テーラー本店 |
|---|---|
| 住所 | 東京都中央区銀座5-5-16銀座テーラーブルディング5F |
| 電話番号 | 03-3571-4129 |
| 営業時間 | 10:00-19:00 |
| 休業日 | 火曜日 |
| サイトURL | |
| ブログ執筆者(中央区観光協会特派員) | 勝三郎 |