佐久間象山塾跡
兵学塾を開き有能な人材を育成
江戸時代後期の思想家で、信濃国(現在の長野県)松代藩士佐久間象山(1811~1864)は、儒学を修めた後、神田お玉ヶ池付近に塾を開き、さらに松代藩の江戸藩邸学問所頭取なども務めました。後に海防の問題に専心して西洋砲術や蘭学を学び、海防方策の講義などを行う目的で、木挽町五丁目(現在の銀座六丁目付近)に兵学塾を開きました。門下には、勝海舟・吉田松陰・橋本左内・河井継之助など、多くの有能な人材が集まり、土佐藩士坂本龍馬の名も門人帳に確認することができます。木挽町の塾には、諸藩から砲術稽古の門下生が急増しましたが、門人の吉田松陰がアメリカ密航に失敗した事件に連座して国許に蟄居を命じられ、塾も閉鎖されました。
企業情報 Company Information
住所 | 銀座6-15 |
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交通アクセス | 都営浅草線/東京メトロ日比谷線「東銀座駅」 |